確定給付企業年金制度の増加

 今日、久し振りに厚生年金基金連合会のwebsiteを見ていたところ、4月1日現在の「企業年金基金の現況」が公表されていた。厚生年金基金の解散は平成15年度は92、平成16年4月~平成17年3月は81と相変わらず高水準で、基金の総数は気付けば800を切っていた。これに対し、確定給付企業年金の数は堅調に増加している。基金型で541、規約型で601の合計1,142にもなっていた。

 

 基金型の541のうち533は厚生年金基金からの移行であるので当然かも知れないが、規約型が541というのは少し驚いた。私のクライアントでも中堅企業を中心に規約型を検討している企業はあるが、財務的な負担の大きさから躊躇しており、現時点ではまだ1社も規約型は採用されていない。よってまだせいぜい100くらいかと思っていたのだが、意外に導入が進んでいるものである。大企業中心に十分に検討した結果であれば良いのだが、かつての適年がそうであったように、生保会社のトークにそのまま従って、十分な情報がないままに規約型の契約をしていなければ良いのだが….。

 

 退職金制度改定については現在、単行本の執筆を進めているので、発売時期が決定したら、roumu.comでご案内を行いたいと考えている。

 

(大津章敬)