退職金単行本執筆完了 9月10日前後に発売の見込み
ここ数ヶ月間、前著「強い会社を作る人事賃金制度改革」に続く単行本「手順通りにすぐにできる退職金制度改定完全実務マニュアル(仮題)」を執筆しておりましたが、本日脱稿致しました。特に問題がなければ、9月10日頃に日本法令より出版されることになりますので、その際には是非お手にとって頂ければ幸いです。
さて、私は中堅・中小企業専門の人事コンサルタントとして、10年間で150社程度の人事制度改革を手掛けてきましたが、最近は退職金制度改定の案件が急増し、私個人だけでも2003年は16社、2004年は20社の退職金制度改定を手掛けることとなりました。またセミナーや個別相談なども含めれば、相当多くの案件について対応しておりますが、そうした場でいつも経営者のみなさんからお聞きしたのは「退職金制度や企業年金制度は日頃、あまり意識してこなかった分野であることに加え、その制度改定は非常に細かいことが多いので、非常に分かりにくい。自分自身でもいろいろな本を手にとって、勉強してみたが、どの本も専門性が高く、実際にどのように制度の見直しに着手すれば良いのか分からなかった」というお話でした。そこで私自身も書店で、退職金制度に関する様々な書籍を手にしてみまたのですが、確かに一般の経営者や実務家のみなさんが読むには複雑過ぎる、もしくは逆に内容が断片的過ぎて、それを読んだとしても、実際に制度改定の流れが分からない本が多いという感想を持ちました。そこで株式会社日本法令の飯田義久さんに相談して、執筆したのが本書になります。このような経緯から、本書は以下の3点をその基本コンセプトとし、書かれています。
1)できるだけ専門性の高い、分かりにくい内容は排除し、経営者や実務家のみなさんが実際に退職金制度改定を行う際に必要な情報に絞って、徹底的に分かりやすい内容を心掛ける。
2)私が退職金制度改定コンサルティングの現場で行っている内容を、ステップに従って、会話形式で解説することによって、退職金制度改定において検討すべき内容や、そのスケジュールが理解できる。
3)制度改定を行う際に必要なシミュレーションソフトや規程サンプルなどをCD-ROMで提供することによって、この1冊があれば退職金制度/適格退職年金制度改革を進めることができる。
ということで今回は服部印刷という仮想の会社の退職金/適格退職年金制度改革を小説風(ほぼ前編が会話調)で執筆し、その流れや検討のポイントなどを体験できるような内容になっています。これまでにない、目新しいタイプの本になっております。近日中にその原稿の一部をこのblogで公開したいとも思っておりますので、その際は是非お読み頂ければと思います。
(大津章敬)