規約型企業年金の導入は9月1日現在で673件

 昨日、厚生年金基金連合会から9月1日現在の「企業年金基金の現況」が公表されました。


 これによれば、確定給付企業年金の件数は基金型で583件(うち575件が厚生年金基金からの移行)、規約型が673件となりりました。2ヶ月前(7月1日)のデータでは基金型が567件、規約型が648件となっていましたので、あまり大きな伸びは見られておりません。中退共に加入できない中堅企業の適年の受け皿として期待される規約型年金ですが、やはりその財務的な負担の大きさなどにより、その導入はなかなか進まないといった状況なのでしょう。


 今後、キャッシュバランスプランの浸透と共に規約型年金は増加すると予想されますが、この問題は根が深いため、対策には非常に長い時間がかかる場合も少なくありません。少しでも早い現状把握と対策が望まれます。


(大津章敬)