職業性ストレス簡易評価ホームページによるメンタルヘルスマネジメント

職業性ストレス簡易評価ホームページ 当blogでは以前よりメンタルヘルスに関連するトピックを取り上げていますが、今日はストレスの簡易診断をご紹介いたします。


 旧労働省の「作業関連疾病の予防に関する研究」の「労働の場におけるストレス及びその健康影響に関する研究報告書」の成果物として中央労働災害防止協会「職業性ストレス簡易評価ホームページ」を作成しています。この簡易評価ホームページは以前からありましたが、近年のメンタルヘルスについての関心の高まりに従って、「心の健康診断」としての利用が徐々に広がってきています。


 ここでは、労働者自身が「職場でどの程度ストレスを受けているのか、そしてどの程度ストレスによって心身の状態に影響が出ているのかを」自分で評価することができます。診断内容は、1)「仕事のストレス」と2)「最近一ヶ月のストレス」の2つに分かれており、1)は17項目に設問に回答することで仕事のストレッサーが、2)は29項目に回答することで精神的ストレス反応、身体的ストレス反応、疲労、抑うつが分かる仕組みとなっています。いずれも択一となっていますので、さほど時間をかけずに評価することができます。
 身体の健康診断については労働安全衛生法で義務付けられておりますが、心の健康診断については、多くの中小企業では手付かずになっています。心身に影響を及ぼすストレスに対し、労働者一人一人が認識をすることがメンタルヘルスマネジメントの第一歩として求められています。


http://www.jisha.or.jp/profile/2_3/stls/stls_main.htm


(宮武貴美)