求人広告掲載数に見る労働市場の改善

 roumu.comを運営する中で、各種雇用関連統計には定期的に目を通しています。その中でも最近注目しているのが、社団法人全国求人情報協会の「求人広告掲載件数集計結果」という統計です。その平成17年10月分が先日発表になったのですが、そのポイントは以下のようになっています。
□平成17年10月の求人情報誌(1.市販求人情報誌 2.フリーペーパー)の求人広告掲載件数は458,356件で、対前年同月比19.8%のプラス。三ヶ月移動平均(9月)でも対前年同月比14.0%のプラス。
□メディア全体では655,390件となり、対前年同月比22.3%のプラス。


 このように求人広告の掲載件数が急速に増加しています。最近は総務省や厚生労働省の統計を見ても雇用環境の改善が進んでいるという結果が出ていますが、今後、企業にとって人材採用が大きな経営課題になることは間違いないでしょう。いまから企業もそのエンプロイアメンタビリティの向上を意識し、様々な環境整備を進めていくことが求められます。


(大津章敬)