部下から信頼を得る

 通常、お客様から信頼を得るという行動はビジネスパーソンであれば、誰しもが意識することだと思います。しかし、お客様を「部下」と置き換えた場合でも、その信頼を得ることを意識してますでしょうか?


 部下から信頼を得るということは、部下の業務に対するモチベーションを上げ、業務遂行能力を高める効能があります。また、モチベーションが上がれば仕事に対する楽しさも出てくるため、有能な人材の流出も防ぐことができます。「業務内容も楽しいし、もちろん生活のためでもあるけど、この上司と一緒に仕事をすることが何より嬉しい」と言わせればしめたものです。


 また部下からの信頼を得れば、上司としても自らの業務遂行力が上がります。人間、誰しも好意を持たれて嫌だと思う人はいませんし、信頼というのは「信じて頼る」こととされ、好意を持たれれば人間はそれに応えようと努力します。信頼の積み重ねは会社・上司・部下、またその先のお客様にとっても良い相互作用となるのです。


 あなたは本当に部下から信頼を得ていますか?得ているような行動や言動を取っていますか?もし、信頼を得ていないと感じるようであれば何が原因かを見つめ直してみて下さい。
 □仕事に対する考え方・・・時間を守るか、いい加減な仕事をしていないか
 □お客様に対する考え方・・・お客様を馬鹿にしたような発言はないか
 □会社に対する考え方・・・会社の愚痴ばかり話していないか
 □身なり、素振り、話し方・・・汚い格好をしていないか、話し方に嫌味はないか
 □部下との会話内容・・・部下の理念と外れた発言をしていないか
 
 とりあえず5つの「部下から信頼を失う」原因を挙げましたが、5つの中で一つでも気が付くことがあれば、その原因について注意してみましょう。管理職は部下から信頼され、尊敬されるのも業務内容の一つです。部下を信頼し、部下から信頼され、お客様から信頼される、信頼のネットワークを内外に広げて、それを会社の業績アップへと繋げていきましょう。


(志治英樹)