本格的導入が始まった確定給付企業年金制度

 先日、企業年金連合会「平成18年7月1日現在の企業年金の現況」という資料が発表されました。これは厚生年金基金、確定給付企業年および確定拠出年金の導入状況がまとめられたものですが、以下でその主要データをご紹介しましょう。
厚生年金基金数
□基金数:677
□解散基金:総数441(平成18年4月~6月は3)
確定給付企業年金
□総数:1,636(基金型604 規約型1,032)
確定拠出年金(企業型)
□規約数:1,966件(平成18年5月末)
□加入者数:193万人(平成18年4月末)


 この中で特筆すべきは、確定給付企業年金の伸びでしょう。昨年の7月時点では基金型が567件、規約型が648件となっていましたので、規約型の導入がこの1年間で約1.6倍にも増加しています。運用環境の好転やキャッシュバランスプランの増加などがその要因になっていると予想されますが、ここに来て本格的に確定給付企業年金の本格的導入が始まったといえるのではないでしょうか。中堅以上の企業を中心に、企業年金制度の多様化が進んでいます。



参考リンク
企業年金連合会「平成18年7月1日現在の企業年金の現況」]
http://www.pfa.or.jp/top/toukei/pdf/genkyo.pdf


(大津章敬)


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