【実務家のための労務実務書紹介】社会保険研究所「社会保険の事務手続」
社労士試験の試験日が近付いていますが、試験が終わる頃になると毎年、「名南経営ではどのような実務書籍を利用していますか?」という質問をメールなどで頂きます。そこで今回より数回に亘り、当社で使用している人事労務実務書のうちで、社会保険労務士や企業の人事労務担当者のみなさんにオススメの実務書をご紹介したいと思います。今後、書籍購入時の参考にしていただければ幸いです。
さて、初回の今日は、社会保険全般の内容がまとめられた社会保険研究所発行の「社会保険の事務手続」を紹介しましょう。
【お薦め対象者】
中堅企業の総務担当者、社会保険労務士
【お薦めのポイント】
法改正についての情報がまとめられている
総務担当者は常に法改正情報は早めに入手しておきたいものです。この書籍は冒頭にこの法改正情報がコンパクトにまとまっており、大変見やすくなっています。
細かな点までカバーされている
この書籍の特色は基本的な事項がまとめられているのはもちろんのこと、細かな点まで随所に記載されています。基礎的な知識を身に付けた総務担当者には新たな注意点が気づかせてくれる1冊となるかと思います。
【注意点】
労働保険の情報はあまりない
題名の通り、この書籍は社会保険について取り上げています。よって通常、比較対象として記載される労働保険に関する記載についてはわずかとなっています。労働保険を学ぶには他の書籍が必要になるでしょう。
初心者には内容が盛りだくさん
約130ページの書籍ですが、お薦めポイントので紹介した通り、比較的内容が詳しく書かれています。初心者には内容が細かすぎて重要な点が分かりづらいかも知れません。
社会保険事務所での配布もある
時折、社会保険事務所で配布していることがあるようです(無料)。多くは廉価版の配布となっているようです。偶然、社会保険事務所で手に入れることができるかも知れません。
【書籍の詳細情報】
出版社:社会保険研究所
書籍名:「社会保険の事務手続(総合版)平成18年度版・料率つき」
※毎年発行
定 価:1,050円 本体1,000円+税
http://www.shaho.co.jp/shaho/search_s.php?no=67
(宮武貴美)
当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。