【実務家のための労務実務書紹介】税務研究会出版局「労務管理における出向・転籍Q&A―企業再編時の留意点と実務対応」

 今回の【実務家のための労務実務書紹介】は税務研究会出版局「労務管理における出向・転籍Q&A―企業再編時の留意点と実務対応 」(石井妙子弁護士著)を取り上げてみましょう。


 出向や転籍を行う際には留意すべき点が多々ありますが、他の労務問題に比較すると事例がそれほど多くないこともあり、実務に直結できる書籍はあまり発刊されていないようです。この本は、月刊スタッフアドバイザーに連載されたものに、加筆編集して制作されました。今後、増加していく出向・転籍の問題対処のために備えておきたい一冊です。
【お薦めのポイント】
Q&A方式で分かりやすい
 約120のQ&A方式になっており、調べたい項目から読むことができます。Q&Aでの記載になっていますので、実務敵には疑問に思ったことを調べるような利用方法が考えられるでしょう。
規程や書式が含まれている
 モデル協定書や覚書などが含まれており、すぐに利用することができます。


【注意点】
平成13年12月の発行
 この書籍は会社分割にかかる法制が平成13年4月1日に施行されたことを機に執筆された書籍であり、それ以降は改訂されていないようです。従って内容によっては改正された部分がありますので注意が必要です。


【書籍の詳細情報】
出版社:税務研究会出版局
書籍名:労務管理における出向・転籍Q&A―企業再編時の留意点と実務対応
著 者:石井妙子 山田泰章 共著
定 価:2,415円  本体2,300円+税
購入は以下より:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4793111548/roumucom-22


(宮武貴美)


当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。