中退共の平成17年度運用利回りは8.34%
先日、中退共より平成17年度の資産運用状況に関するレポートが発表されました。そもそも中退共は、期待収益率を2.60%に設定し、国内債権を中心とした資産配分を行っていますが、結果としては運用収益は約2,575億円、運用利回りは8.34%という非常に高い運用成績となりました。
これは委託運用資産の中の国内株式(51.23%)と外国株式(27.79%)の収益率が極めて高かったため、それに引っ張られる形になったものと思われます。中退共は、その財務体質が大きなデメリットと指摘されることが多いため、安定した運用を通じ、財務状況の改善を計画通りに進めていって欲しいものです。なお、平成13年以降の運用利回りは以下のようになっています。
年度 運用利回り
H13 1.77%
H14 1.60%
H15上期 1.68%
H15下期 5.37%
H16 2.84%
H17 8.34%
参考リンク
中退共「情報公開 > 資産運用」
http://chutaikyo.taisyokukin.go.jp/joho/shisan/shisan.html
(大津章敬)
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