求人サイトとフリーペーパーのシェアが急拡大する求人媒体
先日、全国求人情報協会より「求人広告掲載件数集計結果(平成18年8月分)」が発表されました。この調査は媒体別の求人広告の件数を集計したもので、企業の求人動向のひとつの先行指標として見ることができるものとなっています。これによれば8月の求人広告掲載件数(メディア全体)は667,709件と、前年同月比7.7%の大幅プラスとなりました。
ここで目を引いたのが、求人各メディアの掲載件数の動きです。8月のデータで見てみると、以下のように有料求人情報誌が大幅な減少をする一方で、フリーペーパーおよび求人サイトが劇的な伸びを見せています。
有料求人情報誌 123,047件(前年同月比△32.4%)
フリーペーパー 267,661件(前年同月比+30.1%)
折込求人紙 125,295件(前年同月比+0.6%)
求人サイト 151,706件(前年同月比+41.2%)
この媒体別のシェアについて、平成16年4月以降のデータをグラフ化したのが左上の画像になります。これを見ると、約2年前には求人媒体の50%近いシェアを占めていた有料求人情報誌のシェアが急落し、それに代わってフリーペーパーおよび求人サイトのシェアが急速に伸びていることが良くわかります。この調査からは雇用区分と利用求人媒体の関係までは読み取ることができませんが、一般的には正社員採用については求人サイトが、パート・アルバイトについてはフリーペーパーが活用されていると予想されます。
参考リンク
全国求人情報協会「求人広告掲載件数集計結果(平成18年8月分)」
http://www.zenkyukyo.or.jp/shiryou/press/index.html
(大津章敬)
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