年金受給者の現況届提出が不要に
先日、社会保険庁から「年金を受給されている方の現況確認の方法が変わります」という」案内が発表されました。現況届とは、年金受給者が引き続き年金を受給するために毎年1回、社会保険業務センターに郵送していたハガキ。今回、住民基本台帳ネットワークシステムを利用することで、この現況届の提出が原則不要になりました。
[現行]
社会保険庁から誕生月の初め頃に現況届が送付されてくる
誕生月の末日までに現況届を社会保険庁へ送付する
社会保険庁が現況を確認の上、引き続き年金支給を決定する
[変更後]
社会保険庁が住民基本台帳ネットワークシステムに受給者の現況確認を依頼する
住民基本台帳ネットワークシステムが結果を回答する
社会保険庁が2の現況に応じて、引き続き年金支給を決定する
この取組により、現況届の提出し忘れがなくなり、利便性が向上すると考えられます。一方で、次第に一元化されることになり将来的には、社会保険庁で各個人の所得を把握し、給付水準の参考にすることなども想定されます。
参考リンク
社会保険庁 「年金を受給されている方の現況確認の方法が変わります」
http://www.sia.go.jp/topics/2006/n1120.html
住民基本台帳ネットワークシステム
http://www.soumu.go.jp/c-gyousei/daityo/
(宮武貴美)
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