2005年度の企業年金 修正総合利回りは過去最高の19.16%
先日、企業年金連合会より「2005年度年次報告書~企業年金における資産運用の状況」という資料が発表されました。これによれば、2005年度の企業年金の修正総合利回りは過去最高の19.16%となったことが明らかになりました。
今回の調査は、企業年金連合会の会員たる厚生年金基金(694件)および確定給付企業年金(717件)の合計1,411件を対象に行われ、回答率は約76%となっています。この調査による企業年金の修正総合利回りは、△12.46%という大幅のマイナス運用となった2002年度を底として、2003年度は16.17%、2004年度は4.59%とプラスの運用が続いていましたが、2005年度については国内外の株式市場が大きく上昇したこと、為替が円安に振れたことから、過去最高の19.16%となりました。2000年以降、企業年金の積立不足が大きな社会問題となっていましたが、それもかなり解消に向かっているようです。こうした状況を受け、企業年金制度の本格的な改革がより一層進められることになるでしょう。
参考リンク
企業年金連合会「2005年度年次報告書~企業年金における資産運用の状況」
http://www.pfa.or.jp/top/toukei/pdf/AnnualReport2005.pdf
(大津章敬)
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