新入社員が魅力を感じるのは実力主義より年功主義?
本日は昨日に続き、社団法人日本能率協会が発表した2007年度 新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果からの興味深いデータをご紹介しましょう。今日は新入社員に「次のような会社でどちらが魅力的ですか?実力が評価され、早い昇進等が実現できる徹底した実力主義の会社 競争をするよりもみんなで平等に上がっていく年功主義の会社」という質問の回答です。
左のグラフがその5年間の推移ですが、年々、実力が評価され、早い昇進等が実現できる徹底した実力主義の会社に魅力を感じる新入社員の割合が減少し、競争をするよりもみんなで平等に上がっていく年功主義の会社を支持する割合が増加していることが分かります。2003年には:=73.5%:23.2%と圧倒的に実力主義支持派が多かったのが、今春に至っては:=48.3%:49.1%と、年功主義が遂に実力主義を逆転しました。今年の新入社員の世代は親の世代がリストラの対象となったり、数年上の先輩が就職して大変な目にあっている姿を目の当たりにして、競争に対して大きな不安を持っているのでしょう。新卒社員の採用活動が激戦を迎える中、求人の際のアピール方法に、こうした学生の気質の変化を取り入れる工夫が求められているのでしょう。
関連blog記事
2007年4月24日「新入社員が描く理想の上司と、実際の上司の意識はこんなにズレている」
https://roumu.com
/archives/50952564.html
参考リンク
社団法人日本能率協会「2007年度 新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果」
http://www.jma.or.jp/bin/jma/release/release.cgi?type=contents_20070419
(大津章敬)
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