偽装請負に関するガイドラインなど厚生労働省からの通達が公開されました
昨年来、製造業を中心に偽装請負が問題となっていますが、厚生労働省から6月29日、全国の労働基準局長に対し、「製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に向けた取組について(基発第0629001号/職発第0629001号/能発第0629001号)」という通達(画像はクリックして拡大)を出されました。
これを見ると昨年10月より開催された「製造業の請負事業の適正化及び雇用管理の改善に関する研究会」における検討内容に基づき、以下の資料より構成されています。
製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に取り組む請負事業主が講ずべき措置に関するガイドライン
製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に取り組む発注者が講ずべき措置に
関するガイドライン
製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に取り組む請負事業主が講ずべき措置に関するガイドラインのチェックシート
製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に取り組む発注者が講ずべき措置に関するガイドラインのチェックシート
製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に取り組む請負事業主及び発注者が講ずべき措置に関するガイドラインの考え方
今回の通達は全国の労働基準局長に対し、このうちのチェックシートなどを併せて活用することにより、のガイドラインを請負事業主および発注者に対して周知・啓発することを指示する内容となっています。今後、これに基づく調査・指導等が行われることが予想されますので、業務請負を活用されている事業所では、この通達の内容を理解し、適切な対応を行うことが必要でしょう。
参考リンク
厚生労働省「製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に向けた取組について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/other14/index.html
(大津章敬)
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