平成20年4月施行 後期高齢者医療制度の概要

平成20年4月施行 後期高齢者医療制度の概要 平成18年10月から順次施行されている医療保険制度改革。平成20年にもいくつかの改正が予定されていますが、今回はこの改正の中から後期高齢者医療制度について取り上げましょう。


 この制度は、これまでの老人保健法が高齢者の医療の確保に関する法律に改められ、平成20年4月1日に施行されます。具体的には、原則として75歳以上の方について、新たに都道府県ごとに設置される広域連合が運営する後期高齢者医療制度に加入することになると共に、65歳以上75歳未満の方は前期高齢者としてこれまでの医療保険制度に加入することになります。


 これまで高齢者の中では、加入する制度によって保険料を負担する人と負担しない人がおり、また市区町村によって保険料の高低がありました。今回実施される制度では、この差を是正し、負担能力に応じた保険料を負担することになります。なお、医療機関の窓口での負担は、現行の制度と同様、かかった費用の1割(現役並み所得者は3割)となっています。


 この制度変更に伴い、現在加入している保険制度からは脱退し、新たな制度に加することになるため、健康保険証の回収および後期高齢者医療被保険者証の交付が行われます。次回は2回目として政府が予定している特別対策を取り上げます。



参考リンク
厚生労働省「医療制度改革に関する情報」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/info02d.html
社会保険庁「医療保険制度が改正されました(平成20年4月施行分)」
http://www.sia.go.jp/topics/2006/n1004.html#20year
愛知県後期高齢者医療広域連合「後期高齢者医療制度の概要」
http://www.aichi-kouiki.jp/gaiyo.html


(宮武貴美)


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