いよいよ11月12日より来年の裁判員候補者への通知がスタート
今年の5月21日より裁判員制度がスタートしていますが、裁判員制度2年目となる来年1月1日から12月31日までの期間に対象となる裁判候補者への通知が11月12日(木)より開始されます。
今年は制度施行日である5月21日から12月31日までの通常よりも短い期間という設定のもとに候補者数が設定されていたため、352人に1人が選ばれる計算でしたが、来年からは通年の運用となるため302人に1人という確率に上がりました。裁判所別では、もっとも確率の高い大阪地裁本庁が182人に1人、逆にもっとも低いところは秋田地裁の624人に1人となっています。
候補者への通知封筒は縦17cm×横23.5cmのサイズとなっており、親展で郵送されます(画像はクリックして拡大)。この封筒の中には裁判員制度に関する各種説明書類と共に、「調査票」が同封され、裁判員になることを辞退できる場合の記載や裁判員になることができない職業の有無、裁判員になることが特に難しい特定の月などを記載するようになっています。現時点において、調査票の項目に当てはまる場合は、11月30日(月)必着で最高裁判所に返送することとなっています。
実際にこの封筒が届いた場合には、勤め先の総務部などに問い合わせをする従業員も少なくないと予想されますので、総務担当者は事前にどのような書類が届くのか確認しておくことがよいでしょう。送付される資料一式は参考リンクよりご覧いただけますので、是非チェックしてみて下さい。また、従業員が裁判員に選任された場合の休暇やその際の賃金の取り扱いなど決めていない場合は、早急に決定しておくことが望まれます。
関連blog記事
2009年5月21日「裁判員制度 私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します」
http://blog.livedoor.jp/leafletbank/archives/50495467.html
2009年9月8日「充実してきた最高裁の裁判員制度Q&A」
https://roumu.com
/archives/51616534.html
2008年11月29日「裁判員候補者に選ばれた際の注意点」
https://roumu.com
/archives/51452216.html
2008年11月19日「お待たせしました!裁判員休暇規程のダウンロードを開始!」
https://roumu.com
/archives/51453215.html
2008年11月21日「裁判員休暇規程」
http://blog.livedoor.jp/shanaikitei/archives/55178248.html
2008年11月24日「裁判員制度で支給された日当等は雑所得の取扱いを」
https://roumu.com
/archives/51454719.html
参考リンク
最高裁判所「「裁判員候補者名簿への記載のお知らせ」及びその同封物等について(平成21年11月送付分)」
http://www.saibanin.courts.go.jp/notification/envelope/index.html
(福間みゆき)
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