[ワンポイント講座]クールビスを実施する際の注意点と環境省の服装基準
今夏は節電対策から例年以上にクールビズを実施する企業、あるいは現在、実施に向けて検討されている企業が多いのではないでしょうか。クールビス実施においては、従業員個人の判断に任せてしまうと服装基準にバラつきが生じてしまい、社内の雰囲気を乱すだけでなく顧客からのクレームも生じかねないという問題があります。そこで今回のワンポイント講座では、クールビスを実施する際のポイントについて取り上げましょう。
クールビズの実施に際して、実際に服装基準を設けている企業は少なく、従業員の判断に任せていることが多いように思いますが、場合によっては顧客や取引先が不快に感じたり、企業のブランド価値を損ねるといったリスクが潜んでいます。特に、初めてクールビスを導入する企業においては、従業員自身がその判断基準に困ることとなり、放置しておくと職場秩序の乱れにもつながります。このようなことから、やはり企業としてはクールビズを実施する際には、一定の基準を示すことが求められるでしょう。
具体的には、企業における基本ルール(例:顧客に失礼にならない範囲であること、周りに不快感を与えないこと)を掲げ、まずは従業員で共有しておくことがポイントとなります。そして、基本的なスタイルを示した上で、併せて禁止される服装例を示しておくと従業員にとって服装をイメージしやすくなります。また、運用上の注意点(例:顧客を訪問する際の注意点、休日出勤する際の取扱いなど)も加えておくと、クレーム等のトラブルを防ぐことにも繋がるでしょう。
なお今年、「スーパークールビズ」を打ち出している環境省では、クールビズの服装の可否という基準を示しています。企業においては、昨年まで実施されていたクールビズの基準を参考に検討を行い、社員に事前説明を行った上で実施していきたいものです。
参考リンク
環境省「(別紙2)環境省におけるクールビズの服装の可否 」
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=17496&hou_id=13775
環境省「スーパークールビズ(SUPERCOOLBIZ)」
http://www.challenge25.go.jp/practice/coolbiz/coolbiz2011/
(福間みゆき)
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