感謝や承認、人間関係、専門性を求める新入社員の就労意識
少し前になりますが、日本生産性本部が毎年発表している「新入社員「働くことの意識」調査結果」の平成24年度が公表されました。この調査は、昭和44年度以来実施されているもので、新入社員を対象に「働くことの意識」を調査しています。
就職医氷河期ということもあり、新入社員の保守的な傾向が強まっていますが、中でも「この会社でずっと働きたいと思いますか」という問いに対し、「定年まで働きたい」と回答した率は、過去最高の34.3%となっています。
この調査の中で新入社員の人事管理やモチベーション向上に役に立つのが、就労意識についての質問項目です。各質問に関する肯定的な回答(「そう思う」と「ややそう思う」の合計)の比率をまとめたのが図表のグラフです。中でも肯定的な回答が8割を超えたのが以下の6つの設問となっています。
1位 社会や人から感謝される仕事がしたい 97.0%
2位 仕事を通じて人間関係を広げていきたい 96.9%
3位 どこでも通用する専門技能を身につけたい 91.7%
4位 高い役職につくために、少々の苦労はしても頑張る 87.7%
5位 終身雇用ではないので、会社に甘える生活はできない 85.1%
6位 仕事を生きがいとしたい 83.3%
このような結果からは新入社員が仕事において、感謝や承認を求め、また人間関係や自らの専門分野を構築していきたいという考えが見て取れます。いつの時代も先輩社員から見た新入社員は理解しがたいものではありますが、こうした調査結果を理解し、新入社員の動機づけと早期の戦力化を図っていきたいものです。
参考リンク
日本生産性本部「平成24年度新入社員「働くことの意識」調査結果」
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001347.html
(大津章敬)
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