低下する労働組合の組織率と増加するパートタイマーの労働組合員数

低下する労働組合の組織率と増加するパートタイマーの労働組合員数 先日、厚生労働省から「平成24年労働組合基礎調査の概況」が発表されました。この発表によると、労働組合の組織率(※)は図表のように徐々に低下していますが、平成24年6月30日現在における単一労働組合の労働組合数は25,775組合、労働組合員数は989万2千人となり、組織率は17.9%となりました。
※推定組織率:雇用者数に占める労働組合員数の割合を指しています。

 一方で、パートタイム労働者についてみると、83万7千人と、前年に比べて6万1千人増加(7.9%増)しており、全労働組合員数に占める割合は8.5%となったとのことです。これは非正規労働者の雇用が増加していることが影響しているのかもしれませんが、権利意識の高まりによる加入も増加していると想像されます。

 いまや全労働者の3人に1人が非正規という状況となり、労働契約法など昨今の法改正はいずれも非正規従業員の保護を目的としたものとなっています。今後の労務管理においては正社員と同等に非正規従業員の重要性が高まってくることは間違いないでしょう。


参考リンク
厚生労働省「平成24年労働組合基礎調査の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/roushi/kiso/12/index.html

(宮武貴美)

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