元上司が継続雇用で部下になる際に抵抗があると回答した人は57.6%

元上司が継続雇用で部下になる際に抵抗があると回答した人は57.6% 今年4月に改正高年齢者雇用安定法が施行され、原則65歳までの継続雇用が義務化されました。これを受け、60歳以降の労働条件や賃金制度の検討を開始している企業も増えているようですが、そのような中、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構から「定年後継続雇用者の戦力化に向けて―評価行動の実態」というニュースが公表されました。

 様々な項目が調査され、まとめられていますが、注目しておきたい内容として「元上司が部下になる抵抗感」というものがあります。調査結果では、元上司が60歳以降に部下になることについて、継続雇用者の部下を持つ管理職では57.6%が抵抗があると回答したとのことです。この数字を多いとみるか少ないとみるかは判断が分かれるところですが、プラス面・マイナス面の両方があり、調査結果では以下のようになっています。
プラスの評価
・経験を活かしたアドバイスがもらえる 81.8%
・面倒見がよい 68.6%
・人脈を持っている 62.6%
マイナスの評価
・柔軟性にかける 64.0%
・過去の経験に固執している 57.2%
・事務的な仕事を自分でやろうとしない 46.7%
・言うだけで行動が伴わない 43.1%

 個人によるところも大きく、継続雇用者を一括りで判断することは難しいのかも知れませんが、今後、継続雇用者は増加を続け、元上司が部下になることも一層増えてくるかと思われます。上司・部下それぞれの立場に立って、物事を考えられるようにしておく必要があるのでしょう。


参考リンク
独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構「定年後継続雇用者の戦力化に向けて―評価行動の実態」
http://www.jeed.or.jp/news/download/news_147.pdf

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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