今春注目のベア論議 34.0%の企業がベア実施と回答

ベア 今年の春闘ではベースアップの実施有無が非常に大きなテーマとなっていますが、先日、最新の調査結果が公表されました。今回は帝国データバンクの「2014年度の賃金動向に関する企業の意識調査」の中から、ベア実施の企業の状況について取り上げたいと思います。なお、この調査の期間は2014年1月21日~31日、調査対象は全国22,834社で、有効回答企業数は10,700社(回答率46.9%。大企業2,453社・中小企業8,247社)となっています。

 それによれば、2014年度の正社員における賃金改善の具体的内容として「ベースアップ」を挙げた企業は34.0%、「賞与(一時金)」は27.8%となりました。前回調査である2013年度見込みと比較すると、それぞれ2.0 ポイント、6.8 ポイントの上昇となっています。なお、中小企業についてみると、ベースアップの回答は35.5%に上っています。

 もっとも過半数の企業ではベアなしという意向を示しているのも事実ですので、自社の業績の状況なども踏まえ、現実的な対応を行いたいものです。


関連blog記事
2014年2月14日「今春、大企業の30.2%がベア実施と回答」l
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/36306939.html

参考リンク
帝国データバンク「2014年度の賃金動向に関する企業の意識調査」
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p140204.html

(大津章敬)
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/

当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。

facebook最新情報の速報は「労務ドットコムfacebookページ」にて提供しています。いますぐ「いいね!」」をクリック。
http://www.facebook.com/roumu

当ブログの記事の無断転載を固く禁じます。