60~64歳の就業希望者のうち男性81%・女性66%が就業

60~64歳の就業希望者 改正高年齢者雇用安定法の施行により、昨年4月より原則希望者全員の65歳雇用の時代となりました。先日、厚生労働省はこれに関連し、第8回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況を発表しました。

 この調査は、2005年から行われており、団塊の世代を含む全国の中高年者世代の男女を追跡して、その健康・就業・社会活動について、意識面・事実面の変化の過程を継続的に調査したものになります。この中で60歳以降の仕事の希望と実態について調査していますが、2005年時点で「60~64歳は仕事をしたい」と希望していた者のうち、男性の81.2%、女性の66.3%がいま実際に仕事に就いているという結果になりました。

 また詳細をみていくと、2005年時点において、男性で希望していた形としてもっとも多かったのは「雇われて働く(フルタイム)」(男性の27.1%が希望)で、そのうち27.7%が「正規の職員・従業員」、30.5%が「労働者派遣事業所の派遣社員、契約社員・嘱託」となっていました。女性については、希望していた形としてもっとも多かったのは「雇われて働く(パートタイム)」(女性の29.7%が希望)で、そのうち46.3%が「パート・アルバイト」になっていました。

 今回の調査結果を受けて、60~64歳の就業希望者の多くが実際に仕事に就いており、就労意欲が高いことが伺えます。そのため、企業としては60歳以降の人材について、どのような仕事に従事し、職場の中でどのように活躍してもらうのか、人材活用のあり方を検討していくことが求められます。


参考リンク
厚生労働省「第8回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou13/

(福間みゆき)

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