中小企業の大卒採用意欲が急上昇
現在、採用は売り手市場にあり、人材確保難に悩まされている企業も多いのではないでしょうか。先日、厚生労働省で来春卒業予定の大学生などに対する求人見込みについての調査が行われ、採用予定のある事業所の割合が増えているという結果が発表されました。今回は、この内容を取り上げましょう。
この調査は33,091事業所に対して行われたものですが、このうち「来春卒業予定の大学生採用予定がある」と回答した事業所は13,223事業所となっており、全体の40.0%(前年度35.6%)を占めています。また、この採用予定があると回答した事業所のうち、昨年度より多いと回答した事業所は6,019事業所となっており、全体の45.5%(前年度45.0%)となっています。
次に、従業員規模別に、昨年度と比較した採用予定数(n=採用予定あり事業所)をみてみると、「前年度より多い」と回答した事業所の割合は以下のようになっています。
29人以下 54.7%
30人~99人 45.5%
100人~299人 41.0%
300人~499人 40.3%
500人~999人 39.4%
従業員規模が小さくなるほど、「前年度より多い」と回答した事業所の割合が高くなっているという結果となり、中堅・中小企業が採用に向けて活動している動きが見られます。
今後は人材の確保がうまくいかず、事業活動に大きなマイナスが出るというケースの増加が予想されます。新規採用を工夫することも重要ですが、それ以上に、既存の人材の定着と活性化を進める施策を進めていくことが重要です。
参考リンク
厚生労働省「平成27年3月卒業予定大学生等への中堅・中小企業の求人見込み」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000054454.html
(福間みゆき)
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