企業が新卒社員に求める能力の1位は11年連続で「コミュニケーション能力」

企業が求めるコミュニケーション能力を持った新卒社員 少し前になりますが、一般社団法人 日本経済団体連合会(以下、「経団連」という)が「新卒採用(2014年4月入社対象)に関するアンケート調査結果」を発表しました。この調査は、経団連の企業会員のうち1,310社を対象に2014年7月に実施したものであり、660社が回答を行ったものです。今日はこの結果の中でも特に注目しておきたい企業が重視する要素について取り上げておきましょう。

 アンケート項目は複数ありますが、「企業が選考にあたって重視した点」を25項目から5つ回答するこの設問では、「コミュニケーション能力」が82.8%で第1位となっています。この数値は昨年度の86.6%と比較して低下しているものの、11年連続で第1位となっており、ここ5年は80%を超える数値で推移しています。

 この調査結果からは、インターネットの普及等により、直接的なコミュニケーションがうまく取れない新卒社員が増加し、入社後に課題を抱えるようになっていることや、仕事を行う上で、まず必要になるのがコミュニケーション能力であるということ(その他の能力は入社後でも養える可能性があること)などいくつかの推測ができます。

 採用選考の際には、しっかりと面接対策を実施した学生が多くいるかと思いますので、よりコミュニケーション能力が把握できるような工夫を企業としては考えていく必要があるのでしょう。なお、調査結果の第2位以降は、「主体性」、「チャレンジ精神」、「協調性」、「誠実性」の順に続いており、この上位5項目については、昨年から変化がない状態になっています。


参考リンク
日本経済団体連合会「新卒採用(2014年4月入社対象)に関するアンケート調査結果の概要」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2014/080.html

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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