2015年4月より変更が予定される社会保険における食事の現物給与価額

社会保険における食事の現物給与価額 社会保険および労働保険では、保険料算定の対象とされる報酬や賃金について、事業主から通貨で支払われるものだけでなく、通勤定期券や社員食堂で提供される食事など、現物で支給されるものについても、保険料算定の対象として取り扱うこととなっています。

 このうち、現物給付される食事の価額については、「厚生労働大臣が定める現物給与の価格(平成24年公正労働省告示第36号)」により、都道府県ごとに定められている価額に基づき、通貨に換算して保険料の計算をすることとされています。今回、この食事の現物給与価額について、より現在の実態に即した現物給与価額とするため、価額の一部が、2015年4月1日より改正される見通しとなりました。
[東京都の場合]
1人1月当たりの食事の額 19,200円→19,500円
1人日当たりの食事の額 640円→650円
1人日当たりの朝食のみの額 160円→160円
1人日当たりの昼食のみの額 220円→230円
1人日当たりの夕食のみの額 260円→260円

 現時点では、改正案となる価額の一覧表が示され、パブリックコメントの募集がされています。価額改正の正式決定後には、日本年金機構から周知が図られることとなると思いますが、食事の現物給与をされている事業所では、価額改正の動向に注意しておきましょう。


参考リンク
パブリックコメント「厚生労働大臣が定める現物給与の価額の一部を改正する件(案)に係る意見募集について」
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495140294&Mode=0

(佐藤和之)

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