厚労省が取りまとめた働く女性の処遇改善プラン
このブログでも何度も取り上げ、各種メディアでも特集が取り上げられている労働現場における女性の活用ですが、これに関し、先日、厚労省が「働く女性の処遇改善プラン」を取りまとめました。これは、昨年10月、総理大臣を本部長としたすべての女性が輝く社会づくり本部が「すべての女性が輝く政策パッケージ」を決定、これを受け、厚労省が女性が多様なニーズに応じた働き方でさまざまな分野で活躍し、働きに応じた処遇を得られる社会の実現に資する各種施策を「働く女性の処遇改善プラン」としてとりまとめたものであり、今後着実に実施していくとされているものです。
プランの主な内容として、以下の5つにまとめられています。
「均衡待遇実現キャンペーン」を強力に推進
各地域で、パートタイム労働法、労働契約法等の集中的な周知を実施
働きに見合った処遇改善の推進
経済の好循環実現に向けた非正規雇用労働者の着実な処遇改善に向け、以下の取組を実施
・処遇改善に向けた「キャリアアップ助成金」の 活用促進
・パートタイム労働法に基づく均等・均衡待遇の確保
・最低賃金引上げのための環境整備
女性のライフステージに応じたスキルアップ・ステージアップの支援
・離職によるブランク等に対応する再就職支援のための公的職業訓練の充実
・子育て女性等に対するマザーズハローワーク事業による就職支援
・非正規雇用労働者の育児休業中の能力アップに向けた キャリアアップ助成金の拡充
・キャリアチェンジ等を支援する教育訓練給付制度の活用促進
・パートタイム労働者に対するキャリアアップ支援
いきいき働ける職場環境の実現に向けた雇用管理の改善
・期間雇用者の育児休業取得を促進するため、新たに「期間雇用者の育児休業取得促進プログラム」を実施
・セクシュアルハラスメント・妊娠出産等による不利益取扱いが起こらない職場環境づくりの推進
・事業主に対するパートタイム労働法、労働者派遣法、育児・介護休業法による指導の的確な実施
・パートタイム労働者の均等・均衡待遇を推進する企業による宣言サイトの構築、表彰制度の創設
・人材不足分野における雇用管理改善モデルの構築・普及等を行うとともに、職場定着支援助成金(仮称)を通じ、 「魅力ある職場づくり」を推進
「正社員実現加速プロジェクト」の推進
労働力の減少や、優秀な女性の能力を活用するという面から考えて、企業として、いずれも取り組まなければならない課題ですが、単純に制度整備をするのみではなく、企業・女性労働者そして、男性労働者にとっても意味のあるものになるよう、検討が必要となるでしょう。
参考リンク
厚生労働省「「働く女性の処遇改善プラン」を発表します~ すべての女性が働きに応じた処遇を得られる社会の実現へ向けた各種施策をとりまとめました ~」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000071721.html
(宮武貴美)
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