2015年6月からスタートする安全衛生優良企業公表制度とWEBでの自己診断

安全衛生優良企業公表制度 厚生労働省は、過重労働対策のひとつとして、従業員が安全・健康で働けるように企業への指導を行っていますが、先日、厚生労働省のWEBサイト「職場のあんぜんサイト」のなかに「安全衛生優良企業公表制度」のページを追加しました。そこで、今回は、2015年6月から始まる安全衛生優良企業公表制度と企業がWEBからできる自己診断の内容について取り上げましょう。

 安全衛生優良企業公表制度とは、従業員の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持している企業を、厚生労働省が認定・公表するもので、2015年6月から申請の受付を開始する予定となっています。この認定を受けるには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められることになっています。

 そして、今回、新たに追加されたWEBサイト「安全衛生優良企業公表制度」のページには、この制度の説明や、認定を希望する企業が制度への申請が可能かをウェブ上で確認できる自己診断などが掲載されています。具体的に見てみると、労働安全衛生法等の違反の状況、労働災害発生状況(派遣労働者を含む)、安全衛生の実施体制の取組、安全衛生全般の取組、安全衛生活動を推進するための取組状況などについての問いが設けられています。これらの項目の中には、安全衛生優良企業として認定されるためには、項目の合計点が一定の点数以上でなければならないなど、いくつかのハードルがあり、問いに回答し診断を受けてみると、企業が優良企業となるためにはどのような取組みが必要なのかコメントが表示されるようになっています。

 今回の制度は、企業単位での申請となり、認定期間は3年となっています。認定のメリットとしては、厚生労働省のホームページで企業名が公表され、また安全衛生優良企業マークが名刺や商品などに使用でき、さまざまな場所で企業をPRできるようになるようです。まもなく制度が始まることから、いまのうちにどのような制度であるのか確認し、認定を受けるためにはどのような取組みが企業に必要なのか診断を受けてみましょう。また以下ではリーフレットもダウンロードできます。
リーフレット「安全衛生優良企業は労働者の安全や健康を守る企業の証です」
http://blog.livedoor.jp/leafletbank/archives/51353610.html


参考リンク
厚生労働省「安全衛生優良企業公表制度」
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/shindan/shindan_index.html

(福間みゆき)

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