ストレスチェック等が重点項目となる今年の全国労働衛生週間
近年、労働衛生分野では、職場におけるメンタルヘルス不調や過重労働、化学物質を原因とする健康障害などが重要な課題となっています。今年12月には、いよいよストレスチェック制度が導入され、また、受動喫煙防止対策も推進がされています。このような中、毎年恒例の全国労働衛生週間が10月1日から7日までの期間で実施されます。この全国労働衛生週間は、昭和25年から毎年実施されていますが、今年は「職場発! 心と体の健康チェック はじまる 広がる 健康職場」というスローガン掲げられ、より職場におけるメンタルヘルス不調等の問題に取り組むことがテーマとなっています。
全国労働衛生週間中に実施する事項は以下の5つが挙げられています。
事業者又は総括安全衛生管理者による職場巡視
労働衛生旗の掲揚及びスローガン等の掲示
労働衛生に関する優良職場、功績者等の表彰
有害物の漏えい事故、酸素欠乏症等による事故緊急時の災害を想定した実地訓練等の実施
労働衛生に関する講習会・見学等の開催、作文・写真・標語等の掲示その他労働衛生の意識高揚のための行事等実施
。
また、準備期間である9月1日から30日までで実施する事項も挙げられており、この中には、「平成27年12月1日に施行される改正労働安全衛生法に基づく、ストレチェック制度に係る取組への準備」や「労働者の心の健康の保持増進のための指針等に基づくメンタルヘルス対策の推進」、「過重労働による健康障害防止のための総合対策の推進」等があります。
この機会にストレスチェック制度をどのように導入するか、今後の過重労働対策はどうするのか等、方針を明確にし、具体的な取組みに落とし込んでいきたいところです。
参考リンク
厚生労働省「平成27年度 「全国労働衛生週間」を10月に実施」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000091153.html
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/
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