パートとしての雇用が増加する30歳以降の女性の就職

入職者に占めるパートタイム労働者の割合 先日、厚生労働省から「平成26年雇用動向調査結果の概況」が発表されました。この調査は、主要産業の事業所における入職者、離職者等についての属性、入職及び離職に関する事情等並びに事業所における未充足求人の状況等について調査し、労働力の移動や未充足求人状況等の実態を明らかにするものとして行われています。調査結果は興味深い内容が多く盛り込まれていますが、今日はパートタイム労働者として就職する人の割合について取り上げましょう。

 調査では、年齢階級別の入職と離職について調べていますが、平成26年1年間の年齢階級ごとの入職者に占めるパートタイム労働者の割合を性別にみると、男女とも19歳以下は高くなっており、20~24歳で大きく低下しています。その後、男性は、49歳以下までパートタイム労働者としての入職は2割以下となっており、正社員としての入職が多くなっていることが分かります。一方で、女性を見てみると、30歳以降はパートタイム労働者としての入職が5割を超えており、少なくとも半数がパートタイム労働者としての就職を選択していることが分かります。

 この結果だけでは、自らがパートタイム労働者としての就職を選択したのか、他の選択肢がなかったのかは分かりませんが、男性との比較を考えると、子育てとの両立等、女性に負荷がかかりやすい中でパートタイム労働者として働かざるを得ない状況というのがあるのかも知れません。


参考リンク
厚生労働省「平成26年雇用動向調査結果の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/15-2/dl/gaikyou.pdf

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。

facebook最新情報の速報は「労務ドットコムfacebookページ」にて提供しています。いますぐ「いいね!」」をクリック。
http://www.facebook.com/roumu

当ブログの記事の無断転載を固く禁じます。