経団連企業の過半数は2年連続のベアを実施

賃上げ 最近は世界経済の影響もあり、株価の下落が続いていますが、今年の春闘においてもベースアップは大きなテーマとなることが予想されています。そこで本日は経団連の「2015年1~6月実施分 昇給・ベースアップ実施状況調査結果」から、ベアの実施状況および昨年の賃金引き上げの結果について取り上げましょう。
ベアの実施状況
 昇給・ベアともに実施した企業の推移は以下のとおりとなっており、2014年以降は過半数の企業でベアが実施されています。2016年についても(少なくとも大企業においては)多くの企業でベアが実施されることになりそうです。
2011年 2.6%
2012年 4.1%
2013年 9.5%
2014年 53.1%
2015年 64.8%
月例賃金引上げ
 2015年の月例賃金引上げは、額で7,308円、率で2.4%となり、引上げ額は、1998年(7,937円)以来17年ぶりに7,000円を超えています。

 中小企業の業績は必ずしも良くないというのが実情ですので、経団連企業とは大きく状況が異なりますが、世間のトレンドとしては押さえておきたいところです。


参考リンク
経団連「2015年1~6月実施分 昇給・ベースアップ実施状況調査結果」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2016/004.pdf

(大津章敬)

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