注目の最低賃金 今年は21円~25円の引き上げへ

最低賃金 今年は16円~19円の引き上げへ 先日、新聞報道で大きく扱われ高い注目を浴びている平成28年度の最低賃金ですが、この報道の元となる情報である、中央最低賃金審議会で取りまとめられた「平成28年度地域別最低賃金額改定の目安」が厚生労働省のホームページで公表されました。

 結論としては引上げ額の全国加重平均は24円となり、非常に高い水準とされた昨年度の18円を大幅に上回るものが示されました。都道府県別に見ると以下のようになっています。
平成28年度地域別最低賃金額改定の引上げ額の目安
Aランク 25円
千葉、東京、神奈川、愛知、大阪
Bランク 24円
茨城、栃木、埼玉、富山、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島
Cランク 22円
北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、山梨、岐阜、奈良、和歌山、岡山、山口、香川、福岡
Dランク 21円
青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、徳島、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

 目安額どおりに最低賃金が決定されれば、最低賃金が時給で決まるようになった平成14年度以降で最高額となる引上げとなります。また、全都道府県で20円を超える目安額となっており、引上げ率に換算すると3.0%(昨年は2.3%)となっています。今後の、人件費の増加は避けられず、ますます生産性の向上が求められることになるでしょう。


参考リンク
厚生労働省「平成28年度地域別最低賃金額改定の目安について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000131557.html

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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