男性国家公務員の育児休業取得率が前年比172%の大幅な伸び
いわゆるイクメンが注目を浴びており、男性でも育児休業を取得し、積極的に子育てに参加するケースが増えてきています。厚生労働省の「平成27年度雇用均等基本調査」によれば、男性の育児休業取得率は2.65%と過去最高を記録していますが、国家公務員においては、実に、男性の9.5%が育児休業を取得したと人事院が発表しました。この取得率は前年比では172%の大幅な伸びとなっています(前年5.5%)
左上のグラフはその推移となっていますが、男性の取得率がここに来て、急速に高まっていることが分かります。また日本生産性本部の「2015年度 新入社員 秋の意識調査」)によれば、男性新入社員の実に73.6%が育児休業の取得意向ありと回答しており、ここに来て、男性の意識が大きく変わってきたことを実感します。
経営者や管理者について言えば、まだまだ男性の育児休業取得について否定的なケースが多いと思われますが、共働きが当たり前になり、家事や育児を夫婦で分担することが当然という時代になってきていることを理解しなければなりません。女性活躍推進の本質は男性の働き方改革であり、企業の側にも大きな意識変革が求められます。
関連blog記事
2016年8月22日「イクメン化する若手男性従業員の定着には欠かせないワークライフバランスの実現」
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/archives/48182476.html
参考リンク
人事院「仕事と家庭の両立支援関係制度の利用状況調査(平成27年度)の結果について」
http://www.jinji.go.jp/kisya/1609/ikukyu28gaiyou.htm
厚生労働省「平成27年度雇用均等基本調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-27.html
日本生産性本部「2015年度 新入社員 秋の意識調査」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001460/attached.pdf
(大津章敬)
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