高卒で4割、大卒で3割が卒業後3年以内に離職

学卒離職率 近年は、若者の定着率が低いとよくいわれますが、その実態はどうなのでしょうか。2016年10月25日、厚生労働省は「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)」を発表しました。それによれば、高卒で41.7%、大卒で31.9%の方が3年以内に離職しているという結果となっています。ここ3年の推移としては、若干ではありますが、高卒の離職が微増し、大卒の離職が微減しているという傾向にあります。

 企業規模別にみると、1,000人を超える従業員規模の企業においては、高卒、大卒ともに3年以内の離職率は約25%程度となっていますが、企業規模が小さくなるほど、離職率は跳ね上がり、30人未満の小規模企業では約半数が3年以内に離職しているという結果となっています。

 また、産業別でみると、離職率の高い産業の上位3つは、高卒・大卒ともに、「宿泊業・飲食サービス業(高卒66.1%、大卒50.5%)」「生活関連サービス業・娯楽業(高卒60.5%、大卒47.9%)」「教育・学習支援業(高卒59.4%、大卒47.3%)」と続いています。

 厚生労働省では、今年9月から、こうした方々を含めた求職者が電話やメールで気軽に就職や転職の質問・相談できる窓口「おしごとアドバイザー」を開設していますが、企業としても、就職活動中の学生に対して、就職後の就業イメージをしやすいよう、ギャップを埋める情報提供や相談対応をしていきたいものです。


参考リンク
厚生労働省「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)を公表します」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000140526.html

(佐藤和之)

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