64%のミドル社員が自社の労働生産性が低いと回答 その改善策は?

64%のミドル社員が自社の労働生産性が低いと回答 日本の職場の生産性の低さがよく指摘されますが、エン・ジャパンは35歳以上のビジネスパーソンを対象に実施した「労働生産性」についてアンケートの結果を公表しました。これによれば、64%が「自社の労働生産性は他社に比べて低いと感じる」と回答しています。その原因のトップ3については、「1人あたりの業務量過多」(16%(、「1回の打ち合わせ時間が長い、打ち合わせが多い」(15%)、「会社の生産性向上への意識が低い」(14%)とされていますが、彼らはその状況を改善するためにはなにが必要と考えているのでしょうか。

 「どうすれば職場の労働生産性を上げられると思いますか? 」という設問の回答は以下のようになっています。
49% 1人1人の労働時間と業務量を記録し、細かく評価する
48% 社外とのやり取り方法の効率化(メール、テレビ会議の活用等)
41% 業務のアウトソーシングの実施
37% 1日の中で電話も声もかけられることもない社内集中タイムを設ける
26% 社内で仕事効率化手法を共有し合う
20% 従業員1人1人が社外研修を受けにいく
20% 休日出社の廃止
18% 業務フロー・業務システムを見直す
16% フレックス制度を導入する
16% 会議の削減・時間短縮
14% オフィス環境(備品や座席など)を整備する
13% 結果より努力を賞賛する文化をなくす
13% 従業員の待遇を上げ、満足度を上げる
 9% 業務分担の適正化・平準化

 あくまでも社員はこのように感じているというものですが、現場の意見を取り入れるという点では参考になるのではないでしょうか。なお、書籍「定時退社でも業績は上げられる! 生産性が高い「残業ゼロ職場」のつくり方」の中でも取り上げましたが、個人的な経験では「1日の中で電話も声もかけられることもない社内集中タイムを設ける」という対策は大きな効果が期待できると考えています。是非、導入を検討してみてください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534054041/roumucom-22


参考リンク
エンジャパン「ミドルの「労働生産性」実態調査」
http://corp.en-japan.com/newsrelease/2016/3433.html

(大津章敬)

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