残業を少ない職場を希望する新入社員 過去最高の86.3%に

残業 日本生産性本部では、同社主催の新入社員研修参加者を対象とした意識調査を毎年2回開催していますが、その最新の結果(2016年度 新入社員 秋の意識調査)が公表されました。価値観が大きく変わっていることを再認識させる衝撃の結果となっていますので、ここでは数回に分けてご紹介したいと思います。なお、この調査の有効回答数は242通(男性 153通 女性 89通)となっています。

 最近は働き方改革の波が押し寄せており、多くの企業で労働時間削減の機運が高まっていますが、残業に対する意識を問う設問の回答は以下のようになっています。
13.7% 残業が多く、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力の向上に期待できる職場
86.3% 残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場

 グラフを見ると分かりますが、「残業が少ない職場を好む」とする回答、この2年間で急増しており、今回の86.3%は過去最高。時代の雰囲気もあろうかと思いますが、過去の推移から考えると異常値とも言える動きをしています。単に残業を敬遠しているのか、それとも与えられている仕事から成長実感を得ることができず、残業を無駄なものと感じているのか。いずれにしても十分なコミュニケーションを取って、意識のギャップを埋めていく必要があるのは間違いないでしょう。


参考リンク
日本生産性本部「2016年度 新入社員 秋の意識調査」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001502.html

(大津章敬)

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