今年度の新入社員の会社選びの決め手は「研修制度の充実」

今年度の新入社員の会社選びの決め手は「研修制度の充実」 2019年卒の採用も佳境に入っていると思いますが、多くの人事担当者からは超売り手市場の中で厳しい現状が聞こえてきます。次年度の採用に向け、様々な取り組みの見直しを計画されている企業も多いのではないかと思いますが、そんなときに参考となるデータをご紹介したいと思います。

 日本能率協会は、2018年度の「新入社員意識調査報告書」を公表しました。これは同協会が実施している新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象に実施した意識調査が、対象者は352人となっています。この中の「あなたが就職先として今の会社を選ぶ決め手になったことは何ですか」という設問を見てみると以下のような結果となっています。
1位 23.0% 研修制度が充実していること
2位 21.6% 会社の将来性を感じたこと
3位 19.9% 希望の仕事であること
4位 19.6% 残業が少ないこと
5位 17.9% 会社の知名度が高いこと
6位 17.9% 経営が安定していること
7位 17.3% 給料が高いこと
8位 16.8% 家族に勧められたこと
9位 16.8%学校の教員や先輩に勧められたこと
10位 15.3% 通勤しやすい場所にあること

 このように1位は「研修制度が充実していること」で23.0%となっています。いつまでも教えてもらおうという学生気分が抜けないと感じる経営者の方も多いのではないかと思われますが、特に女子では27.9%と他を大きく引き離す1位となっていますので、採用においては意識をせざるを得ないキーワードとなっています。

 なお、この結果は学歴別で見ると差が大きく、それぞれの学歴で重視している事項が異なることがわかります。実際の採用対策に活用する際には、学歴別のデータもご覧いただくとよいでしょう。


参考リンク
日本能率協会「2018年度 新入社員意識調査報告書」
http://www.jma.or.jp/keikakusin/pdf/recruit_2018.pdf

(大津章敬)

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