7割が仕事や職業生活に関する不安、悩み、ストレスの相談を上司に
先日、厚生労働省から平成29年 労働安全衛生調査(実態調査)結果が公表されました。平成29年のこの調査は、第12次労働災害防止計画の重点施策を中心に、事業所が行っている労働災害防止活動および安全衛生教育の実施状況等の実態並びにそこで働く労働者の仕事や職業生活における不安やストレス、受動喫煙等の実態について行ったものです。
事業所調査と労働者調査に分かれていますが、今日は労働者調査のうち、「仕事や職業生活に関する不安、悩み、ストレスについて相談できる人の有無等」の内容を確認しておきましょう。
現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレス(以下「ストレス」という。)について相談できる人がいる労働者の割合は91.8%となっています。そして、相談できる相手(複数回答)をみると、第1位が「家族・友人」で85.3%、第2位が「上司・同僚」が77.1%となっています。
また、「ストレスを相談できる人がいる」とした労働者のうち、実際に相談した労働者の割合は84.2%であり、実際に相談した相手(複数回答)をみると、先ほどと同じく、第1位が「家族・友人」で81.7%第2位が「上司・同僚」で71.0%となっています。
一番身近な家族が頼りになるほか、やはり仕事や職業生活に関するストレス等は、解消してくれる存在となりうる上司や、同じ環境で働くことで同調を得られやすい同僚ということになるのでしょう。
一方で、「相談できる人がいる」と回答しなかった1割弱の人についても何らかの形でフォローが必要になってくるのでしょう。
参考リンク
厚生労働省「平成29年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/h29-46-50b.html
(宮武貴美)
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