2019年の賃上げ予測は上場企業クラスで6,820円 ベアの意向も高い結果に

ベア そろそろ今春の昇給の水準が気になる時期となってきました。そこで本日は労務行政研究所が先日公表した「賃上げ等に関するアンケート調査」の結果を取り上げましょう。この調査は、東証1部・2部上場クラスの一般的な水準を目安に、労働側、経営側、専門家が回答したものとなっています。
定期昇給
 東証1部・2部上場クラスの主要企業の2019年の賃上げ見通しについては、全回答者の平均で6,820円(2.15%)となりました。厚生労働省調査における主要企業の昨年賃上げ実績(7,033円・2.26%)は下回るものの、賃上げ率は 6年連続で 2%台に乗るとの予測となっています。
ベースアップ
 ベアに関しては、経営側では「実施する予定」が38.1%、「実施しない予定」37.3%となる一方、労働側では「実施すべき」が 75.8%となっています。この見解の相違は当然としても、経営側の実施意向(38.1%)は2000年以降では 2001年の41.3%に次いで高い水準となっています。

 このように見ると、今春は消費税増税を控え、多くの企業でベアが検討されることもあり、比較的高い水準での昇給・ベアになることが予想されます。


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参考リンク
一般財団法人労務行政研究所「2019年賃上げの見通し―労使および専門家472人アンケート」
https://www.rosei.or.jp/research/pdf/000074588.pdf

(大津章敬)

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