82%がパワハラ経験ありと回答 「精神的な攻撃」が66%で最多

パワハラ 多くの企業においてパワーハラスメントによる労働トラブルが問題となっています。そこで今回は、エン・ジャパン株式会社が同社のサイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に実施した「パワーハラスメント」についてアンケート(回答数2,911名)の結果から、パワーハラスメントの現状について見てみましょう。

 まず「パワハラを受けたことがありますか?」という質問については、82%が「ある」と回答しています。この結果においては、性別や年代別に見ても、パワハラ被害の差はあまりありませんでした。

 一方、「パワハラを受けたことがある」との回答者に被害の内容を質問した結果は以下のとおりとなっています。
66% 精神的な攻撃(公の場での叱責、侮辱、脅迫)
46% 過大な要求(不要・不可能な業務の強制、仕事の妨害)
36% 人間関係からの切り離し(隔離、無視、仲間はずれ)
25% 過小な要求(仕事を与えない、程度の低い仕事を命じる)
22% 個の侵害(プライベートに過度に立ち入る)
 9% 身体的な攻撃(暴行)

 身体的な攻撃は予想以上に少なく、公の場での叱責、侮辱、脅迫といった精神的な攻撃がパワハラ被害の中心であることが分かりました。またパワハラへの対処についてはトップが35%の「退職した」となっています。深刻な人手不足の中、パワハラは離職の大きな原因にもなっています。今後、パワハラ対策の実施が義務化される方向となっていますが、安心して頑張ることができる職場づくりのためには積極的に対策を進めていきましょう。


参考リンク
エン・ジャパン「ミドルに聞く「パワハラ」実態調査」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16367.html

(大津章敬)

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