若干一服感が見られるようになった企業の採用姿勢

正社員採用 人手不足の状況は変わらず続いていますが、各種調査を見ると、そろそろピークではないかという見方ができる状態になってきています。有効求人倍率はリーマンショックで底を打って以来、上昇を続けていましたが、ここ1年くらいは1.6倍前後で推移しています。そこで今回は、こうした人材採用に関する最新の調査である帝国データバンクの「2019年度の雇用動向に関する企業の意識調査」結果を見てみることにしましょう。なお、この調査の調査期間は2019年2月15日~28日、調査対象は全国23,031社、有効回答企業数は9,701社(回答率42.1%)となっています。
正社員
 2019年度(2019年4 月~2020年3月入社)の正社員(新卒・中途入社)の採用状況については以下のようになっています。
採用予定がある 64.2%(前年比▲1.7%)
採用予定はない 24.4%(前年比+0.9%)
分からない   11.3%(前年比+0.7%)

 このように「採用予定がある」は6割を超えているものの、2016年度調査以来 3年ぶりに減少しています。これを企業別に見ると、2019年度に正社員の「採用予定がある」と回答した「大企業」は 84.8%にのぼり、調査を開始した 2005年度以降で最高を更新しています。これに対し、「中小企業」は 59.1%となり、前回調査から2.2ポイント減少しています。このように中小企業の採用姿勢には一服感が見られます。

非正社員
 これに対し、非正社員(新卒・中途入社)の採用状況について、「採用予定がある」と回答した企業は 50.3%。これは前回調査を2.1ポイント下回るもので、こちらも採用意欲が一服していることが分かります。もっとも、非正社員が人手不足の状態にある「飲食店」では9割、「飲食料品小売」「医薬品・日用雑貨品小売」では8割を超える企業で採用を予定するなど、業種による格差が大きくなってきています。


参考リンク
帝国データバンク「2019年度の雇用動向に関する企業の意識調査」
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p190305.pdf

(大津章敬)

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