働き方改革のために新規雇入れで最大600万円が支給される助成金が創設に
4月から働き方改革関連法の一部が施行されることから、対応のために様々な取り組みをしている企業も多くあるかと思います。厚生労働省も、法律の内容やその詳細について広報をし、スムースに運用ができるよう支援に力を注いでいます。その一つには、助成金の創設や変更があります。
先日、首相官邸にて「第8回中小企業・小規模事業者の長時間労働是正・生産性向上と人材確保に関するワーキンググループ」が開催され、働き方改革に関するテーマがとり上げられており、公開された資料の中に、来年度の助成金に関するものがあるため、確認しておきましょう。
働き方改革につながる助成金はこれまでもありましたが、平成31年度(2019年度)に創設される助成金として「人材確保等支援助成金(働き方改革支援コース)」が挙げられています。概要は以下のとおりです。
概要等
働き方改革に取り組む上で、人材を確保することが必要な中小企業事業主が、新たに労働者を雇い入れ、一定の雇用管理改善を図る場合に助成される。
対象事業主
以下の要件を満たす中小企業事業主
・時間外労働等改善助成金(時間外労働上限設定コース、勤務間インターバル導入コース、職場意識改善コース)の支給を受けたこと
・新たに労働者を雇い入れ、雇用管理改善のための計画を策定し、一定の雇用管理改善に取り組むこと
助成金額
・雇入れた労働者一人当たり60万円(短時間労働者の場合は40万円)
※10名までの人員増を上限・生産性要件を満たした場合、追加的に労働者一人当たり15万円(短時間労働者の場合は10万円)
細かな要件は今後、公開されることになるかと思いますが、働き方改革のために人材を雇入れようと考えている企業は、利用を検討してもよいかも知れません。
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参考リンク
首相官邸「第8回中小企業・小規模事業者の長時間労働是正・生産性向上と人材確保に関するワーキンググループ 議事次第」
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/katsuryoku_kojyo/choujikan_wg/dai8/gijisidai.html
厚生労働省「事業主の方のための雇用関係助成金」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html
(宮武貴美)
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