24.1%の新入社員が入社時点で会社を辞めることを想定
2019年6月4日のブログ記事「新入社員の入社した会社を選んだ理由 トップ3は変わらずも「待遇の良さ」が急増」でも取り上げた東京商工会議所の「2019年度中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果」ですが、もう1つ気になる結果が出ていますので、ご紹介したいと思います。
今回気になったのは「いまの会社でいつまで働きたいか」という設問の以下の回答です。
21.3% 定年まで
18.6% チャンスがあれば転職
5.5% 将来は独立
3.8% 時期を見て退職
43.5% 特に考えていない
2.0% 結婚するまで
1.5% 子どもができるまで
このデータは時系列(画像参照)で見るとよく分かりますが、2013年度には39.1%あった「定年まで」の回答はほぼ半減し、21.3%となっています。中でも2018年度以降の2年間で大きく数値が変化しているのは、先日のブログ記事で取り上げた、入社する会社を選んだ理由で「待遇の良さ」が急増している時期と一致しており、この2年間で新入社員の意識が大きく変わってきていることが分かります。
なお、今年度の調査では「チャンスがあれば転職」が18.6%、「将来は独立」が5.5%と、新入社員の入社時点で既に会社を辞めることを念頭に置いている回答が合わせて、24.1%となっています。この水準は「定年まで」と回答した21.3%を超えており、最近、産業界において何かと話題とされる終身雇用は新入社員の中では既に崩壊しており、新たなキャリア観が形成されるるあると見ることができるのではないでしょうか。
こうした現実の変化に、企業も対応が求められています。
関連blog記事
2019年6月4日「新入社員の入社した会社を選んだ理由 トップ3は変わらずも「待遇の良さ」が急増」
https://roumu.com
/archives/52171916.html
参考リンク
東京商工会議所「2019年度中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果について」
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1017670
(大津章敬)
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