ハローワークを通じた障害者の就職が過去最高を更新 精神障害者は前年比6.6%増

障害者雇用 昨年4月に障害者法定雇用率が2.2%に引き上げられました。これにより障害者雇用に関する関心が高まっていますが、厚生労働省が公表した最新の調査でも、高齢者雇用が進展している状況を見ることができます。

 今回取り上げるのは「平成30年度 障害者の職業紹介状況等」というハローワークを通じた障害者の職業紹介状況を調査したもの。そのポイントは以下のようになっています。
新規求職申込件数
・211,271件で、対前年度比4.5%の増加。
・就職件数も102,318件で、対前年度比4.6%の増加。
・このうち、精神障害者の新規求職申込件数は101,333件で、対前年度比8.1%の増加となっている。

就職率(就職件数/新規求職申込件数)
・就職率は48.4%で、対前年度差 0.0ポイントとほぼ前年並み。
 身体障害者 26,841件(85件増、0.3%増)
 知的障害者 22,234件(1,247件増、5.9%増)
 精神障害者 48,040件(2,976件増、6.6%増)
 その他の障害者 5,203件(196件増、3.9%増)
 合 計 102,318件(4,504件増、4.6%増)

 グラフは有効求職者数の経年変化ですが、精神障害者の伸びが著しく、法定雇用人数を確保するためには如何に精神障害者の雇用を進めるかが大きな課題となっています。現実的には業務の切り出しが難しいなど多くの課題が存在しますが、納付金を納めればよいという問題ではありませんので、各社工夫が求められるところではないかと思います。ちなみに今後も法定雇用率の引き上げは続きますので、早めはやめの雇用が望まれます。


関連blog記事
2018年6月1日「ハローワークを通じた障害者の就職件数が過去最高に」
https://roumu.com
/archives/52151837.html

参考リンク
厚生労働省「平成30年度 障害者の職業紹介状況等」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05159.html

(大津章敬)

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