協会けんぽの傷病手当金の傷病にメンタルヘルス不調者の増加

職場におけるメンタルヘルス不調はかなり前から人事労務の課題として挙げられてきました。メンタルヘルス不調者が増えた要因は一つではなく、様々なことがあると想像され、効果的な解決策を打ち出すことはなかなか難しいかと思います。
 ここでメンタルヘルス不調者がどの程度増えているか参考となる資料をご案内しておきます。協会けんぽ愛知支部では、先日、評議会を開催し、その資料として「協会けんぽ愛知支部の医療費等の状況」を公開しました。資料の中には「傷病手当金の傷病別件数割合の年度推移」がありますがメンタルヘルス不調に位置づけることができると思われる「精神及び行動の障害」について、平成7年には全傷病の5%を下回っていましたが、次第に割合が増加し、平成30年には30%に迫るほどになっています(画像参照)。特に平成10年から平成20年の増加が著しい状況にあります。
 メンタルヘルス不調であっても、休職により回復を目指し、復職できるような社会になりつつあるのも一つの要因だと思います。ただ、メンタルヘルス不調となる前に、心の健康を意識した生活ができるようになることが今の時代、求められているのでしょう。


参考リンク
協会けんぽ愛知支部「第2回愛知支部評議会を開催いたしました」
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/aichi/template03/h31/2019070211/2019071711

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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