人事評価の満足度はフィードバックで大きく変わります

 8月に入り、酷暑が続いている。暑さが苦手な大熊は汗を拭きながら服部印刷の門をくぐった。
これまでのブログ記事はこちら
2019年7月29日「人事評価の仕組みの不満原因は、評価基準と上司に集約されます」
http://blog.livedoor.jp/ookumablog/archives/65812916.html
2019年7月22日「人事評価に満足している社員の割合はわずか3.2%なのです」
http://blog.livedoor.jp/ookumablog/archives/65812912.html
大熊社労士:
 おはようございます!
服部社長服部社長:
 大熊さん、おはようございます。梅雨明けしたと思ったらすっかり酷暑ですね。大熊さんは暑いのが苦手だから、会議室を目一杯冷やしておきましたよ、
大熊社労士:
 あはは、ありがとうございます。冷蔵庫かと思いました。最高に涼しいです。さてさて、今日は人事評価の話の続きですね。
宮田部長宮田部長:
 確か今日は人事評価結果のフィードバックに関する件でしたね?
大熊社労士:
 はい、そのとおりです。本日は先日からご紹介しているNTTコムリサーチが実施した「人事評価に関する調査」の結果から人事評価におけるフィードバックの状況とその効果について見ていきたいと思います。
服部社長:
 よろしくお願いします。
大熊社労士大熊社労士:
 まずフィードバックの実施状況ですが、人事評価結果の「フィードバックがされている」という回答は54.9%、「フィードバックされていない」が45.1%となっており、フィードバックを行っているという回答が過半数を超えています。
福島さん:
 へーっ、結構多くの会社でフィードバックが行われているんですね。
大熊社労士:
 そうですね。これは予想以上だったかも知れません。さて、面白いのはここからです。フィードバックの有無が評価結果の満足度にどの程度影響があるかについて見てみましょう。人事評価の満足度をフィードバックの有無別に見ると以下のようになっています。
フィードバックされていない
満足計 10.5% 不満計 47.4%
フィードバックされている
満足計 33.2% 不満計 22.5%
福島照美福島さん:
 これはすごいですね。フィードバックがされているケースが、そうでないケースと比較し、満足が3倍、不満が半分ですね。
服部社長:
 確かに。こんなに大きな影響があるとは驚きだ。
大熊社労士:
 そうですね。私もはじめてこの結果を見たときは驚きました。このように見ると、人事評価結果のフィードバックを行わないという選択肢はなさそうですね。
服部社長:
 そのようですね。当社でもフィードバックについては工夫しないといけないな。
大熊社労士:
 はい、是非、具体的な行動や成果についてフィードバックし、しっかりその取り組みを承認してあげてくださいね。また課題についても共有し、次への取り組みに繋げて頂ければと思います。

>>>to be continued

[大熊社労士のワンポイントアドバイス]

大熊社労士のワンポイントアドバイス こんにちは、大熊です。3回に亘って人事評価制度の不満について取り上げました。深刻な人材不足が続く中、社員の安定的な採用・定着・育成が重要な課題となっています。改めて人事評価制度の運用について見直しを行い、社員が安心して頑張ることができる環境づくりを進めましょう。

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http://blog.livedoor.jp/ookumablog/archives/65812912.html

参考リンク
NTTコムリサーチ「「人事評価に関する調査」結果」
https://research.nttcoms.com/database/data/001961/

(大津章敬)

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