労働条件が悪いことを理由に転職した人の割合は男性10%、女性13.4%

 人手不足が深刻化し、採用活動を行っても満足するほどは応募が集まらなかったり、求める人材とにギャップがあるという時期が続いています。このような就職・転職活動に関連した厚生労働省の調査である平成30年雇用動向調査の結果の概要が公表されました。
 この調査は全国の事業所において、入職者数・離職者数、入職者数・離職者の性・年齢階級、離職理由等の状況を明らかにすることを目的に実施されているものです。
 調査結果のうち、転職入職者が前職を辞めた理由は、「その他の理由(出向等を含む)](男性 29.4%、女性 25.5%)を除くと高いものは以下の3つになっています。

【男性】
・定年・契約期間の満了・・・16.9%
・給料等収入が少なかった・・・10.2%
・労働時間、休日等の労働条件が悪かった・・・10.0%

【女性】
・定年・契約期間の満了・・・14.8%
・労働時間、休日等の労働条件が悪かった・・・13.4%
・職場の人間関係が好ましくなかった・・・11.8%

 「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」という理由は昨年度よりも男女ともに減少していますが、長時間労働の削減や、柔軟な働き方を前提とした制度整備により、無理をして労働条件が悪い企業で働き続けるよりも、転職を選択するという人が一定数いることがわかります。


参考リンク
厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/19-2/index.html
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/