男性と女性の平均給与の差は1.86倍に

 先日、国税庁より「平成30年分 民間給与実態統計調査」が公開されました。この調査は、昭和24年分から実施されており、民間の事業所における年間の給与の実態を、給与階級別、事業所規模別、企業規模別等に明らかにし、併せて、租税収入の見積り、租税負担の検討及び税務行政運営等の基本資料とすることが目的とされています。調査結果を見ると、いくつかの興味深い内容もありますが、そのうち給与支給総額を給与所得者数で除した「平均給与」について確認しておきましょう。

 1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は441万円であり、これを男女別にみると、男性545万円、女性293万円となりました。男性は女性の1.86倍となり、男女の格差が大きいことがわかります。

 これを正規、非正規についてみると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は正規504万円、非正規179万円であり、男女別にみると、正規については男性560万円、女性386万円、非正規については男性236万円、女性154万円となりました。非正規は労働時間の差も大きく、平均給与だけで比較することは難しいものであり、就く職種や担う役割によって男女の給与格差は大きなものがあります。


参考リンク
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」
http://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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