今回の台風では「#台風だけど出社させた企業」というハッシュタグが話題になりました

 昨夜のラグビーワールドカップの興奮が冷めやらぬ大熊であった。


大熊社労士
 おはようございます!
服部社長服部社長
 大熊さん、おはようございました!昨日のラグビーワールドカップ、日本の試合はすごかったですね。大熊さん、ラグビーがお好きだったと思うから、盛り上がったのではないですか?
大熊社労士
 はい、自宅でテレビ観戦でしたが、もう泣けてきて仕方なかったです。もう30年くらいラグビーを見てきていますが、アジアでは最強でも世界的に見ればずっと弱小国でしたから、まさかこんな時代が来るなんて、夢にも思いませんでした。
宮田部長宮田部長
 当初は台風の影響で開催も危ぶまれるような状態でしたが、無事開催できてよかったですね。被災された方にとっても、勇気がもらえるようなすごい試合でした。
大熊社労士
 そうですね。さてさて台風と言えば、今回の台風ではネットで面白いことが起こっていました。
宮田部長
 というと、どのようなことですか?
大熊社労士
 はい、twitterのトレンドワードに「#台風だけど出社させた企業」というハッシュタグが入り、大きな話題になってのです。
福島照美福島さん
 あー、見ました、見ました。こんな超大型台風でテレビでも「不要不急の外出は控え、命を守るような行動を取ってください」と言っているのに、会社を休みにせず、社員に出勤を求めた会社がかなり叩かれていましたよ。
大熊社労士
 そうですね。実際には医療系など台風でも休めないような業種も多いことから、賛否両論といった感じではありましたが、これって昔であれば考えられなかったですよね?
服部社長
 そうですね。昔であれば、台風が来るなら前の日から泊まり込んででも、仕事に支障が出ないようにするといったことが美徳とされていたように思います。すっかり価値観が変わってきたのですね。
大熊社労士
 そうですね。中には安全配慮義務に関する労働契約法の条文を引用しているようなツイートもありましたよ。まあ、確かに公共交通機関が大混乱で、通勤に7時間かかって、会社に着いたのは夕方近くといった話を聞いたりすると、そこまでして出社しなくてもいいのにと思わなくもないというのが実際のところではないでしょうか?
服部社長
 そうですね。とはいえ、個人の判断にすべて任せるのも企業としては怖いところがありますから、そういった場合のルールや連絡方法を事前に明確にしておくことが必要ですね。
大熊社労士大熊社労士
 そう思います。またこういった災害が発生する度に議論が出るのが、テレワークです。事実、東北の震災の際にテレワークが普及したということもありますので、災害時などにはテレワークで仕事を継続させる仕組みということも重要になってくると思います。
服部社長
 当社の場合は、製造業なのでテレワークは難しい部分もありますが、災害発生時の対応についてルールを明確化することは必要ではないかと思います。宮田部長、次に備えてルールをまとめておいてもらえるかな?
宮田部長
 わかりました。福島さんと一緒にいろいろなケースを想定し、ルールをまとめておきたいと思います。

>>>to be continued

大熊社労士のワンポイントアドバイス[大熊社労士のワンポイントアドバイス]
 こんにちは、大熊です。この週末の台風の被害は凄まじいものがありました。ちょうど3連休初日だったこともあり、仕事には大きな影響がなかった企業が多いとは思いますが、これがもし平日だったとしたら混乱は更に大きなものになっていたのではないかと思います。またtwitterでの「#台風だけど出社させた企業」というハッシュタグが話題になったように、仕事に対する意識も世代によって大きな差が出ている時代になっていますので、社内で様々な意見を求めた上で、災害時でも安定的に業務処理ができる環境の整備を進めるとよいでしょう。

(大津章敬)