人事評価結果の満足度は職場満足度と強い相関関係が見られるようです

 昨日のラグビーワールドカップでかなり盛り上がっていた大熊であった。


大熊社労士
 おはようございます!
服部社長服部社長
 おはようございます。大熊さん、昨日のラグビーは盛り上がりましたね。いやぁ、ジャパンも頑張りましたが、スプリングボクスはさすがでしたね。
大熊社労士
 そうですね。前半は最少失点に抑えたので、もしかしてという雰囲気にはなりましたが、後半は地力の差が出てしまいましたね。でも、予選プールを全勝し、目標であったベスト8に入った訳ですから、素晴らしい成果だったと思います。
福島照美福島さん
 そうですね。私もラグビーはルールがわからないと思って、これまで見たことがなかったのですが、見てみると本当に面白いですね。チームで一丸となって勝利を目指す感じもすごくよかったです!
大熊社労士
 その意味では、日本人のメンタリティに合っていると思います。ワールドカップが終わると、また日本のラグビーシーズンが始まりますから、是非スタジアムに出かけてみてください。さてさて、今日は人事評価に関して面白い調査が出ていたので、ご紹介したいと思います。
服部社長
 面白い結果ですか。それは楽しみですね。どんな内容ですか?
大熊社労士
 はい、まずは「人事評価について満足しているか」という設問については、「満足している」はたった19.0%で、「満足していない」が41.3%、「どちらでもない」が39.7%となっています。
宮田部長宮田部長
 なるほどぉ。人事評価について満足している人というのは2割もいないのですね。まあ、そんなものかという印象も無きにしも非ずですが。
大熊社労士
 そうですね。人事評価に満足しているという話も現実的にはあまりないように思いますね。ここで面白いのが、人事評価結果の納得感と職場満足度の関係です。人事評価結果に納得感がある人の85.1%は職場に満足していると回答(不満足は6.1%)しているのに対し、納得感がない人については、職場に満足しているという回答は17.4%と激減し、不満足が26.7%となっています。
服部社長
 これは面白い結果ですね。鶏が先か、卵が先かという問題にも思いますが、ここまで相関関係があるとは。
大熊社労士大熊社労士
 そうなんですよね。ちなみに会社の人事評価について「あまり満足していない、まったく満足していない」と答えた人を対象にその不満な点を聞いて設問の回答は以下のようになっています。
55.9% 評価結果に納得感がない
39.7% 評価者が信用できない
38.9% 評価理由に納得感がない
36.4% 評価項目・目標設定が不適切
16.6% 期中で状況が変わったことが考慮されていない
服部社長
 「評価者が信用できない」という回答が結構高いですね。
大熊社労士
 そうですね。これが職場満足度との相関の原因かも知れませんが、やはり本質的には人事評価基準を工夫するといった話以前に、上司部下の信頼関係の醸成という本質的な問題の解決が重要なのだと感じます。
服部社長
 当社でアンケートを取るとどうなるかは分かりませんが、上司と部下の信頼関係は職場におけるもっとも重要な事項だと思いますので、その改善については意識して取り組んでいきたいと思います。

>>>to be continued

大熊社労士のワンポイントアドバイス[大熊社労士のワンポイントアドバイス]
 こんにちは、大熊です。今回は人事評価制度の満足度に関する調査結果について取り上げました。他の調査でも人事評価結果に関する満足度は非常に低いという結果が出ることが通常であり、その改善は重要なテーマとなっています。そのためには様々な対策が考えられますが、やはり上司部下の信頼感醸成のための環境整備が重要でしょう。近年、多くの企業で取り入れられている1on1ミーティングの実施などそのコミュニケーションを増やすような施策の実施が求められます。


参考リンク
カオナビHRテクノロジー総研「知っておきたい、人事評価の3つの現実~人事評価に関する調査結果より~」
https://ri.kaonavi.jp/20191016/

(大津章敬)